◇◇ ペトログリフ ◇◇  
                        

 
 
ハワイを旅すると、多くの場所でペトログリフを目にします。
ペトログリフとは、ギリシア語のpetros(岩)とglyphe(彫刻)とが組み合わさった
言葉で、「岩面彫刻」などと訳されます。
ハワイのペトログリフは数百年くらい前のものが多く、崖や洞窟の壁面や
パホエホエ溶岩などに残されています。
ペトログリフは、人を描いたもの、同心円を描いたもの、碁盤の目状に穴が
あいたもの、と大きく3つの目的に分かれます。
最も多くみられるのは人を描いたものです。
似た絵でも時代によって意味合いが異なるようですが、一般的には、子供の
誕生や家系の記録といったものが多いようです。
同心円の中心には赤ん坊の健康を祈願して「へその緒」が置かれました。
碁盤の目状に穴が開いたものは、陣取りのようなゲームの台として
用いられたと言われています。
ハワイの大切な遺産ペトログリフ。
ペトログリフの観察に適しているのは、早朝か日暮れ時です。
岩場を歩く際にはそっと注意深く、尊敬の気持ちをこめて接するように
しましょうね。